今月の花だより（2024年10月12日）
現在開花している植物
温室
ハイビスカス
ハイビスカスの園芸品種、アドニスオレンジという品種かな？オレンジ色の大きな花です。ハイビスカスは基本、咲いたその日にしぼむ1日花ですが、こちらは2日目も咲いていたりします。
タビビトノキ（葉）
マダガスカル原産。ゴクラクチョウ科の植物。木とつきますが、草になります。名前の由来は葉柄（ようへい）（葉と茎のつなぎめ）に水を貯め、乾燥地帯の旅人の喉を潤したからとか、東西に伸びる葉をコンパス代わりに使った…諸説あります。この夏、急成長してネット遊具に届きそうな高さになりました。
パイナップル(実）
温室内で、ネット遊具で遊んでいる子供たちに「パイナップルだー」と指をさされる人気者の植物。春に紫色の小さな花が集まって咲いていましたが、だいぶ完熟してきました。そろそろ食べごろ？
モンステラ（葉）
メキシコなど中央アメリカ原産のサトイモ科の植物。観葉植物としておなじみですが、自生地では着生植物（ちゃくせいしょくぶつ）といって、気根（きこん）という根を他の樹木に絡ませて成長します。「モンステラ」はラテン語の「奇怪な」という意味の「monstrumモンストラム」に由来するそうで、モンスターと同じ語源だそうです。切れ込みがあったり、窓があったりする葉っぱはユーモラスでおもしろいカタチです。
サンタンカ
中国南部、マレー半島原産、アカネ科の低木です。江戸時代中期に琉球（現在の沖縄県）に伝わったとされ、沖縄では、年に3回開花するそうです。当園も6月のアジサイの咲く頃オレンジのアジサイ？という感じで咲いておりましたが、9月頃から2回目の開花が始まりました。3回目はいつ咲くのかな？
ビカクシダ
近年インテリアとしても人気の植物。東南アジア、オーストラリア、マダガスカルに自生、着生シダといって、樹木や岩などに着生して成長します。ランの仲間ではありませんが、「コウモリラン」という別名もあり、コウモリがぱたぱた飛んでいるようにも見えます。
ヒボタン（緋牡丹）
無理やりですが、ハロウィンのジャック・オー・ランタンみたいなサボテン。サボテン科ギリノカリキウム属の球形サボテン。葉緑素を持たないので、他のサボテンを台木にして、接ぎ木したもの。お花やさんでもよく見かけます。
グラスチューブ（つる性植物・鉢物のコーナー）
トゲナシハナキリン
トゲがいっぱいの「ハナキリン」と同じマダガスカル原産のトウダイグサ科の常緑低木です。トゲがなく、やさしい印象。赤い花びらのように見える部分は苞で、中央の黄色の部分が花です。
展示庭園
ツバキ（実と種）ふれあい園にて
冬から春にかけて咲くツバキ、夏の終わり頃からヒメリンゴのような実をつけ、割れて、種が見えます。実は食べられませんが、種は絞ると油がとれます。東京都伊豆大島や長崎県五島列島などの椿油が有名です。人間の皮脂に近いオレイン酸を豊富に含み、乾燥の季節、お肌に良さそうですね。
担当者からひとこと
無理やりですが、ハロウィンのイメージの植物などいれてみました。花は咲いてませんが、「スパイダーリリー」や「ユーフォルビア・ホワイトゴースト」など、植物の名前もおもしろいものが多いですね。