2022年5月

本園の熱帯性のつる植物を主に栽培展示しているグラスチューブで、ブラジル原産のアリストロキア・ギガンティア(Aristolochia gigantea)の巨大な花が咲き始めました。今年の花のサイズは、たて28cm×よこ21㎝です。
自生地ではどんなムシが花粉を運ぶのか、少し気になって調べてみました。何とポリネーター(花粉媒介昆虫)は「ノミバエ」だそうです。花の香りは肉の腐った香りだけでなく、かんきつの香り成分も含まれているそうですが、その理由はよくわかっていないとのこと。
花から腐肉臭を出す植物は大きな花をつけることが多い気がしますが、それにしても、体長2mmほどの小さいノミバエが花粉を運ぶのに、どうしてこんな大きな花をつけることのになったのか、なぞは深まるばかりです。
今年は花は1個だけです。今のうちにぜひご覧ください!
Aristolochia gigantea.JPG